【開催レポート】10/21テーマ「切ない」
こんにちは!ちひろです。
金木犀の花も散り、乾いた北風を感じながら、そそくさと電車に乗り込む日々です。
もう、冬がそこまで来ているんですねえ。
個人的には冬が一番好きな季節なので、少しうれしいような。
北国の出身ということもあり、寒いのには慣れているのですが、
年末という総決算(?)ですべてが清算される感じが清々しくて好きなんです。
ま、大体のことは生産されずに山積みになってますけどね。
と、いうことで、そんな今回は
「切ない」
というテーマで読書会を開催いたしました。
この、切ないという言葉には、
「寂しい」「恋しい」「悲しい」「苦しい」「痛い」
など、いろいなニュアンスを込めることが出来ますよね。
なので、みなさんがどういった切り口で、どんな本をお持ちになるのか
とてもわくわくしていました。
様々な本をご紹介いただいたのですが、読書会に参加している中で、
「虚無・喪失」というキーワードを感じました。
自分にとって、重要なものを失ってしまうこと。
自分に、何もないのだと気が付くこと。
すべてのものは、いつか別れてしまうということ。
そんな、世の中の摂理。
決して誰も避けることが出来ないものです。
だけど、私たちは日々生活しているなかで、
自分以外の、その他大勢の隣人はおおむね穏やかで、満たされた生活を送っている。と思ってしまいがちです。
まるで、自分だけが孤独や理不尽を背負っているような、世の中の不平等を感じるとき。
すべて投げやって、一人になりたくなるそんな日が誰しもあると思います。
だけど、当たり前なんですが、
隣人っていうのはもちろんそんな聖人君主のようもんではなくて。
どうにもできない悩みや苦しみ、誰かからの拒絶、叶えたい願い、隠し事や後悔を、ずるずると引きずって生きてるもんなんですね。
世の中って本当に混沌としていて無秩序で、理不尽だなって思うときがあります。
けど、
本当にそういった意味で私たち人って「切ない」存在である。という点で共通しているのだと感じます。そこに関しては、一人じゃない。
…と、なんだか話が長くなりました。(笑)
読書会ってやる前も、やった後も自分の頭の中で考えがぐるぐるして、
とても思考の循環になるんですよね。
ま、すぐ忘れてしまうんですが…。
読書会中にも話が出たのですが、そろそろリアルで顔を合わせた読書会をしたいなあと思案中です。
オンライン読書会にしてから半年立ちますからね。もうぼちぼち、リアルの読書会が恋しいです。
【今日紹介された本】
サルなりに思い出す事など ― 神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈/ロバート・M・サルボスキー
世界史を大きく動かした植物/稲垣栄洋
八百万の死にざま/ローレンスブロック
愛しき者はすべて去り行く/デニスレへイン
東京タクシードライバー/山田清機
ありがとうを言えなくて/野村克也
かなわない/植本一子
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